2024年夏 環境省夜空の明るさ調査の結果

環境省の夜空の明るさ調査(2024年夏)の結果が出ました。
今年(2024年)8月24日(土)~9月6日(金)の間、「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に参加しました。
測定やデータの取り扱いに不慣れな部分もありましたが、10件のデータを環境省に提出することができました。
夏の繁忙期で、観光事業者さんなど、参加が難しかったところもあり、データの取扱い等にも反省点がありましたが、何とか無事に1度目の参加を果たすことができました。

グループとしての活動を環境省に報告することもできました。

の、いろいろ結果をこの後に書きます。


夜空の明るさ調査2024年度夏の結果
てしかが星空愛好会の提出した結果
10件の測定結果は上記の通りでした。
地図上に記入するとこの様になります。(同地点のデータは、いちばんよい数字を記入しています)

不慣れがゆえに、参考地になってしまったデータもありましたが、見えてきたこともあります。
藻琴山展望駐車場や硫黄山の結果は、かなり優秀です。摩周湖をしのぎます。これは、弟子屈の市街地からの光害が大きいことを表していると考えられます。
てしかが星空愛好会のみなさんに協力していただいて、言えることが増えました。感謝です。
弟子屈市街地の光害対策をしないと、摩周湖の星空が守られないということが、はっきりしてきたと思います。

ぽらりすでの測定値の経年変化を下に載せました。
一番右のプロットが今回追加されました。
残念ながら、悪化の一途をたどっています。

今後は、弟子屈町内のいくつかの地点で、経年変化を見ることができるようになるはずです。

てしかが星空愛好会としての参加報告
環境省に提出した報告書が公開されています

硫黄山は全国でトップでした!

うれしいことですが、公表するにあたっての、心配事を上げておきます。

1.一人歩きする
トップになったことばかりを宣伝等に使われてしまう。
データの中身をよく理解していない人が、一位だというだけを宣伝に使うのは、
どうかと思います。
ある意味50歩100歩のところなので。


2.それを守る努力をしない方向に行く
一番ならそれでいいじゃないか。となりそうで怖い。


3.硫黄山付近だけ川湯だけという発想になる
川湯市街地や弟子屈市街地を放っておけば、どんどん悪くなるのは自明。
石垣島など、すでに保護区になっているところが、弟子屈より悪くなっているのは、ピンポイントで保護区になっているからなので、同じ轍を踏むことになる



弟子屈市街地を対策しないと、摩周湖がどんどん悪くなる。
お客様に本物の星空を見せるには、しっかり努力しないといけない。
というあたりをしっかり訴えていかないといけないと思っています。

2024/12/11